洗心苑茶室「暮雪庵」
平成16年に松坂屋の創業家である伊藤家の別荘「揚輝荘」にあった茶室「暮雪庵」を織部の里公園に移築しました。
建築年代は不明ですが、江戸時代中後期の久田流茶人久田耕甫が揮毫、命名したことが茶室の扁額に刻まれた落款から分かりました。
茶室は、台目三畳松の中板入り。床は、枡床で中柱は赤松。天井は、掛け込み天井で突上窓があり、点前座の上は網代天井。屋根には布袋様が描かれた拝み巴瓦があります。
躙口のほかに貴人口を設け、連子窓や下地窓など窓を多くし明るい造りの茶室です。
お茶会
暮雪庵において土岐市茶華道連盟によるお茶会を開催します。茶室でお茶をいただける機会となりますので、ぜひご参加ください。
- 時間: 10:00~15:00
- 料金: 本席 一服500円
- 本席は、先着約60名様(1席5名~6名)です。また1席30分程度必要なためお待ちいただく場合があります。呈茶券は当日お買い求めいただけます。
- 野点(一服300円)は季節の花を鑑賞しながらお茶をいただけます。
- 急遽中止になる場合があります。あらかじめご了承ください。
2024
R6年度 暮雪庵月釜
4月 |
13.14 |
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5月 |
11.12 |
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6月 |
8.9 |
8野点 |
9月 |
14.15 |
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10月 |
12.13 |
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11月 |
9.10 |
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12月 |
14.15 |
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3月 |
1.2 |
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(平成19年6月撮影 花菖蒲茶会)
※土岐市公式You Tube 『土岐ぶんかチャンネル』において「暮雪庵」の動画がご覧になれます。
暮雪庵は、通常は一般公開していません。茶会時のみの公開です。
元屋敷東1号窯(大窯)
全長(不明)最大幅3.9メートル。16世紀後半に元屋敷では、この窯が最初に築かれ、天目茶碗、灰釉皿、すり鉢などが生産されました。
この窯は築窯当初は焼成室の最大幅が3.9メートルでしたが、改築で3.4メートルに縮小され、最終的に3.0メートルとさらに小型の窯になったことが、発掘調査から分かりました。
現在は、発掘された跡から当時の姿へと完全復元しています。