同時開催 史跡整備完了記念『乙塚古墳とその時代』×重要文化財公開『元屋敷陶器窯跡出土品展』

2023年3月4日(土)~2023年6月4日(日)

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企画展「史跡整備完了記念~乙塚古墳とその時代~」

史跡乙塚古墳附段尻巻古墳の史跡整備事業完了を記念し、乙塚古墳と段尻巻古墳だけでなく周辺の遺跡から出土した遺物に加え、発掘調査の写真なども交えながら、乙塚古墳とその時代についてわかりやすくご紹介いたします。

乙塚古墳・段尻巻古墳は4月1日(土)に公開となりました。当館より徒歩約5分。

 

 

重要文化財公開「元屋敷陶器窯跡出土品展」

同時開催として、毎年恒例となっている重要文化財に指定された元屋敷陶器窯跡の出土品を公開します。古文書や絵画、他産地の陶磁器などの関連資料とともに、重要文化財指定の大小さまざまな陶片から、多彩な遊び心や工夫が凝らされた美濃桃山陶の世界を概観します。

開催日 2023年3月4日(土)~2023年6月4日(日)
時 間 午前10時00分~午後4時30分(入館は4時まで)
会 場 土岐市美濃陶磁歴史館

■第1展示室
重要文化財公開「元屋敷陶器窯跡出土品展」

■第2展示室
企画展 史跡整備完了記念「乙塚古墳とその時代」
入場料 一般:200円(150円)
大学生:100円(70円)
高校生以下:無料
( )内は20名以上の団体料
障がい者手帳をお持ちの方および介助者1名まで無料
休館日 月曜日、祝日の翌日(ただし4/30、5/6は開館)
古墳の公開 乙塚古墳・段尻巻古墳は4月1日(土)に公開となりました。当館より徒歩約5分。

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学芸員による遺跡見学と展示解説

日 時古墳の日:2023年4月2日(日)、5月14日(日)
窯跡の日:2023年3月26日(日)、4月30日(日)

時間:14:00~ 事前申込不要
集合場所:土岐市美濃陶磁歴史館
参加料無料 ※要入館料200円

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重要文化財公開「元屋敷陶器窯跡出土品展」(第1展示室)

「ウス茶ノ時ハ セト茶碗 ヒツミ候也 ヘウケモノ也」(「宗湛日記」慶長4(1599)年2月28日)。織部茶碗の描写として知られる有名な一節です。土岐市では、織部焼の文献上の初見とされる、この日記が記された2月28日を「織部の日」と制定しています。本展は、織部の日記念事業として、重要文化財・元屋敷陶器窯跡出土品を特別公開するものです。

国史跡「元屋敷陶器窯跡」は、土岐市泉町久尻に所在する大窯3基と連房式登窯1基からなる古窯跡群です。16世紀後半から17世紀初頭に操業したこれらの窯では、瀬戸黒、黄瀬戸、志野、織部といった茶の湯の器「美濃桃山陶」が生産されました。とくに美濃最古の連房式登窯で生産された最盛期の織部は、多くの茶人を魅了し、その需要に応えるように大量生産されました。本遺跡からは、当時の流行を物語る大量の陶片が出土し、そのうちの2,431点が重要文化財に指定されています。

本展では、古文書や絵画、他産地の陶磁器などの関連資料とともに、重要文化財指定の大小さまざまな陶片から、多彩な遊び心や工夫が凝らされた美濃桃山陶の世界を概観します。
重要文化財公開「元屋敷陶器窯跡出土品展」(第1展示室) 「ウス茶ノ時ハ セト茶碗 ヒツミ候也 ヘウケモノ也」(「宗湛日記」慶長4(1599)年2月28日)。織部茶碗の描写として知られる有名な一節です。土岐市では、織部焼の文献上の初見とされるこの日記が記された2月28日を「織部の日」と制定しています。本展は、第31回織部の日記念事業として、重要文化財・元屋敷陶器窯跡出土品を公開するものです。 国史跡「元屋敷陶器窯跡」は土岐市泉町久尻に所在する古窯跡群で、安土桃山時代から江戸時代初頭に大流行した「茶の湯」の影響を受け、瀬戸黒、黄瀬戸、志野、織部といった茶陶「美濃桃山陶」が生産されました。歪んだ形状と華やかな色彩を特徴とする美濃桃山陶ですが、その変化は瀬戸黒と黄瀬戸に始まり、志野、織部へと進むにつれ顕著になっていき、織部の沓茶碗や色彩豊かな向付はその到達点といえます。 今年度は、第2展示室において企画展「山茶碗」を同時開催します。山茶碗は、平安時代末から室町時代にかけて作られたやきもので、庶民向けの雑器としてとくに碗と皿が大量生産されました。無釉で土味そのままの「山茶碗」は素朴な味わいを見せ、同じ美濃窯で作られたやきものながら、極端なまでに作為が加えられた「織部茶碗」とは対極にあります。そして、その用途も日用食器と茶陶という、まったく異なるものです。本展では、山茶碗と比較していただくことも意図し、元屋敷の出土品により織部の沓茶碗に至るまでの茶碗の変遷をご紹介します。また、茶室で使用される水指や茶入、懐石用食器としての向付や大鉢など、茶の湯の道具という視点で、重要文化財をご鑑賞いただきたいと考えています。 黒織部(重要文化財) 黒織部(重要文化財)
黒織部(重要文化財)

企画展『乙塚古墳とその時代』(第2展示室)

乙塚古墳は、隣接する段尻巻古墳とともに国の史跡に指定されている飛鳥時代(7世紀前半)の古墳です。美濃地方最大級の横穴式石室を持つ大型方墳である乙塚古墳は、東美濃地方を治めた豪族の墓として造られました。段尻巻古墳は、土岐市内最大級の円墳で乙塚古墳に埋葬された豪族と関わりが深い有力者一族の墓と考えられています。両古墳はヤマト王権による東美濃地方の支配の様子を考える上でとても重要な遺跡であることなどから昭和13年(1938)年12月14日に国指定史跡となりました。また、乙塚古墳の石室は江戸時代(17~18世紀)には陶器を作る作業場・倉庫として利用され、その後は陶祖神や山神を祀った祈りの場となりました。現在に至るまで祭事は継続されており、長きに渡って地域の人々に親しまれてきた古墳といえます。

土岐市では、この重要な史跡である乙塚古墳と段尻巻古墳を、東美濃地域のみならず日本の宝として未来に向けて守っていくために令和元年度より史跡整備事業を進めてまいりました。本展は、その整備事業が令和4年度で完了することを記念し、両古墳をより身近なものとして感じ、先人たちが伝え残したかけがえのないこの遺産を保護し未来へ向けて守り伝えていくことの重要性について理解を深めていただける場となるよう企画いたしました。乙塚古墳と段尻巻古墳だけでなく、周辺の遺跡から出土した遺物に加え発掘調査の写真なども交えながら、乙塚古墳とその時代についてわかりやすくご紹介いたします。
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講演会「乙塚古墳とその時代」

講師早川万年氏(元岐阜大学教授)
日時2023年4月16日(日) 13:30~15:00
会場
土岐市文化プラザ 3階視聴覚室
(土岐市土岐津町2121-1)
定員70名(参加料無料・要事前申込)
申込方法メールまたは電話にて

メール:toki_museum@toki-bunka.or.jp 
電話:0572-55-1245

※メールには、参加者全員の氏名、代表者の電話番号、居住市町村を記入

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古代体験教室「乙塚古墳探訪と勾玉づくり」

日時5月5日(金・祝) 13:00~16:00
会場土岐市美濃陶磁歴史館
対象
小学1年生~中学3年生 
(小学1~3年生は要保護者同伴)
参加費400円(材料費)
定員20名
申込方法メールのみ 抽選

メール:toki_museum@toki-bunka.or.jp
◆申込時の記載内容
1.参加者氏名
2.学校名・学年
3.保護者(同伴者)氏名
4.電話番号(緊急連絡先)

※応募は1組につき2名まで、同伴保護者は1名のみ可(要入館料200円)
※2名分申し込む場合は、全員分を記入してくだい。
申込締切と
抽選
申込締切:4月15日(土)
抽選結果:4月21日(金)メールで通知します。