同時開催
◆開館44年収集の軌跡Ⅱ「現代の作り⼿たち」第1展示室 ◆収蔵品展「美濃桃⼭陶」第2展示室
岐⾩県⼟岐市妻⽊町にある臨済宗妙⼼寺派の古刹崇禅寺は、⼟岐明智⽒初代頼重が⻁渓⼭永保寺三世果⼭禅師を招き、⽂和3年(1354)に創建したと伝わります。寺には、創建の頃よりおよそ700年の間、修理を重ねながら守り伝えられてきた墨跡2幅「此⼭妙在墨跡」および夢窓国師筆「果⼭」(いずれも岐⾩県重要⽂化財)があります。近年、それらの傷みがひどくなっていたため、令和3〜4年度に住友財団および岐⾩県、⼟岐市の助成・補助により保存修理が⾏われました。
国内の⽂化財は脆弱な材料でつくられるものが多く、将来にわたって⽂化財を受け継ぐためには、定期的な修理が重要です。絵画や古⽂書など絹や紙の⽂化財(装潢⽂化財)の保存修理を担う技術者を「装潢師」といいます。現代の「装潢師」は伝統的な技術を基礎としつつ、科学的な知⾒も取り⼊れながら⽂化財の修理を担っており、崇禅寺の2幅の墨跡も「装潢師」により保存修理が⾏われました。このたび、展⽰および関連イベントを通じて、修理前後の作品の変化をご紹介すると同時に、修理過程で判明した成果や修理に携わった「装潢師」の技術と思いを伝えます。
[本事業は公益財団法人住友財団の助成により実施しています]
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